歯科医療の中で保険診療と保険外診療(いわゆる自費診療)の違いが難しいと思いますので
ここで整理しておきましょうね。保険診療とは保険証を使用する事により本人負担分が診療費の総額の三割分のみ
での支払いで済む事が出来る治療を言います。通常の虫歯の治療などや抜歯などが含まれています。
保険外診療いわゆる自費診療はどういうものをさすのかまとめておきましょう。
1 審美的な診療
セラミックを使用した白い歯をかぶせる治療です。保険で認められている白い歯はプラスティック
を使用したものだけが認められています。プラスティックは吸水性の為に次第に着色していき、
色が変化して汚い色になってしまいます。(約半年ほどから始まります。)そのような歯を使用し
たくない方はセラミックの白い歯を選択されます。セラミックは色が変わる事の無い材料なので
時間がたっても色ははじめの状態のまま安定しています。
2 矯正治療
歯並びを治す治療です。歯並びの悪い事は保険のルール上では「病気ではない」と判定されて
おり病気ではないので保険治療では(三割負担のみでよいという)治療できませんという事に
なっています。
3 インプラント治療
失われた歯の部分に人工的な歯根を骨の中に埋め込んで歯を作る治療です。
今までは歯を失った場合には入れ歯やブリッジ
(失った歯の両側の歯を削り三本の連結した歯をかぶせる処置)
での治療がメインとなっていましたが、最近ではインプラント治療が患者さんの残りの歯に対する
負担が少なく歯の保存が長くなるといわれています。
ただ保険内の治療では行う事が出来ません。
4 ホワイトニング治療
歯を白く漂白するための治療です。着色している歯や色が黒ずんでいる歯の漂白をする事を
いいます。いろいろな方法がありますがマウスピースにジェルをいれて夜間装着するタイプ、
病院ではに光を当てて漂白するタイプなど色々な漂白方法があります。
5 保険外の義歯
保険内での義歯には製作する上で保険上のルールがあります。たとえば入れ歯を支える金具
などは銀色のものだったり使う材料はプラスティックで作るので厚みが出てしまい違和感が出
る等です。そういう場合は保険外の義歯を作る事により保険治療上の制約の無い
完全オーダーメイドの義歯を製作する事によりより良い義歯が出来上がります。
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