神経の治療
神経の治療とは歯の中に入っている血管や神経の塊を「歯髄:しずい」と言い、その歯髄の部分の処置を
行う事を言います。歯の外側が虫歯になり神経の部分にまで虫歯が達した場合や歯の根っこの部分に
炎症が出てしまったりした時に行います。
麻酔抜髄とは神経を麻酔の注射を使用して麻痺させた状態にして歯を削り歯の中にある神経をとる処置です。
歯科医院では麻酔抜髄をマバツと呼んでいます。神経を麻痺させる麻酔薬は主に塩酸リドカインという成分で
商品名は「キシロカイン」といいます。わずかに血管収縮剤が配合されている物が主流で血管収縮剤の効果で
少量の麻酔で麻酔硬化時間が長くよく効きます。また麻酔の使用量も少なく済みます。だた高血圧の方などには
麻酔抜髄した歯は数回のお薬に交換を行います。理由は神経と血管を歯の根っこの部分で切断しているので
痛みが出たり炎症が出たりしますので症状が落ち着くまでお薬の交換や根管(神経や血管が入っている所)の
拡大や形態を整えます。そのことをRCT:根治(根管治療の略)と呼びます。根管治療に使用する器具は
ファイル、リーマー、EMR、綿栓、ストッピング(仮封材)、貼薬剤(チョウヤクザイ)です。
貼薬剤については「薬品」のページにて。
根管充填とは神経をとった歯が状態が落ち着いた時に行う処置で最終的なお薬を歯の内側に詰めます。
根充(コンジュウ)と病院では言います。最終的なお薬として使用されるのはガッタパーチャと呼ばれる物で
熱を加えると軟らかくなります。その他にもカルシウム製剤による根充もありますが多くはガッタパーチャを
使用します。根充後はお薬の入り具合を確認する小さいレントゲン写真を一枚撮影します。そのレントゲンを
デンタルレントゲン写真といいます
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